前回、アロマテラピー検定とは何?について書きました。
今回は、では、何級を受けるか?について書きたいと思います。
アロマテラピー検定は、2級から受けるべきか?いきなり1級OK?ダブル受験すべき?
いきなりですが、アロマテラピー検定には、1級と2級しかありません。
え!?それしかないの??と私は初めて知ったときに思ったのですが、そう、その2つの級しかないのです(^▽^;)
英検とかフランス語検定、簿記検定、ファイナンシャルプランナーだって、少なくとも、5級か4級くらいから始まって、1級まで、4,5段階以上はあります。
なのに、アロマテラピー検定は2段階だけ!
じゃ、アロマテラピーという分野は、勉強することが少ないのか!?といったらそういうわけではありません。
家庭やプライベートでアロマテラピー楽しむには1級までの知識で十分ですが、それ以上は(公社)日本アロマ環境協会に入会して、アロマテラピーアドバイザーやアロマテラピスト、アロマテラピーインストラクターのようなプロフェッショナルな資格取得を目指す流れがあり、アロマテラピーは勉強すればとても奥も幅も深い世界です。
別の見方をすると、アロマに関するプロフェッショナルな資格取得のためには1級の知識が最低限必要ということにもなります。
極端な例ですが、例えば英検と比べると、随分違いますね。
英検の場合は、1級合格には、ネイティブ並みの英語力が要求されます。中学高校の英語の先生でも、英検1級を持っている人の割合はさほど高くなく、2016年には、全国の高校英語教員のうち準1級保持者が約6割、中学英語教員にいたっては約3割程度にとどまったという文部科学省からの発表もあります。
ここでは、別に英語の先生方の英語力をどうこう言うのではなく、同じ「1級」であっても、アロマテラピー検定の1級は、プロフェッショナル資格への登竜門という位置づけなのに対し、英検の場合は1級を持っていなくともプロとして仕事をしていくことが可能という、「1級」の位置づけの違いをお話したいだけです。
ま、ですから、アロマテラピー検定の場合は、「1級」という、いかにも難しそうな響きにビビることなかれ、といったところです(笑)
1級の先に、もっと広くて深いアロマの世界が広がっているならば、まずは登竜門である1級くらいなら、目指せそうに思いませんか?
そうはいっても、2級と1級がありますからね、違いを見てみましょう。
アロマテラピー検定1級と2級の違い
アロマテラピー検定2級
アロマテラピーを自分で楽しみ、健康維持のために用いる知識が問われます。
【出題範囲】
・香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
・アロマテラピーについて
・精油の基礎知識
・精油のプロフィール(対象10種類)
・安全な精油の使い方
・アロマテラピー利用法
・アロマテラピーの歴史
・アロマテラピーと地球環境 など
【香りテストの対象となる精油】
イランイラン、オレンジ・スイート、ジュニパーベリー、ゼラニウム、
ティートリー、ペパーミント、ユーカリ、ラベンダー、レモン、
ローズマリー (全10種類)
【出題数】
全55問 (分野別の出題数は公表されていません)
アロマテラピー検定1級
アロマテラピーを家族や周囲の人々とともに楽しみ、健康維持のために用いる知識が問われます。
【出題範囲】
・香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
・アロマテラピーについて
・アロマテラピーのメカニズム
・精油の基礎知識
・精油のプロフィール(対象30種類)
・安全な精油の使い方
・アロマテラピーの利用法
・アロマテラピーと健康
・アロマテラピーの歴史
・アロマテラピーと地球環境
・アロマテラピーに関係する法律 など
【香りテストの対象となる精油】
2級で対象となっている10種類の精油に加え、
カモミール・ローマン、クラリセージ、グレープフルーツ、スイートマジョラム、
フランキンセンス、ベルガモット、レモングラス、ローズマリー の7種類
(全17種類)
【出題数】
70問(分野別の出題数は公表されていません)
2級も1級も同じようなカテゴリが並んでいるので、迷いますね。
でも、カテゴリの名前は同じでも、1級の方が2級よりも、広い範囲について学ぶことになります。
例えば、「アロマテラピーの歴史」について。
2級は、「アロマテラピー」という言葉が誕生した1937年から現代までの歴史、1級は、古代から現代までのアロマテラピーの歴史が学習範囲になります。
対象精油の数も、2級は香りテストの対象精油でもある10種類であるのに対し、1級になると30種類までグンと増えます。
このように、学習範囲に差はありますが、筆者の経験や、市販されているテキストの状況、開講されているスクールの講座内容を見てみると、はじめから1級を目指してもいいのではないかと思います。
というのは、市販されているテキストは、殆どが1級と2級で1冊になっているのです。
また、開講されているスクールは1級合格までを範囲にしたコースが多いようです。
それでも、たとえば時期にはこだわらずじっくりと勉強したいという方や、「勉強」そのものに慣れていないので時間をかけて学びたい、という方は、2級からじっくりと取り組むという方法も良いかと思います。
また、最終的には1級合格を目指しているけれど、いきなり1級は難しそうなので、2級と1級を受検してどちらかが受かればラッキーと思う方は、ダブル受検という方法もありかと思います。試験時間も、2級が午前中、1級が午後開催され、ダブル受検も可能なスケジュールが組まれています。
筆者の場合は、既にエッセンシャルオイルを生活の中に取り入れて使い始めていたことや、アロマテラピー検定受検以前に資格マニアだった時代があり「試験勉強」そのものには自分なりのセオリーを持っていて、テキストを眺めてみていきなり1級で大丈夫と思ったため、1級のみ受検する方向で準備を始めました。
次回は、「どうやって勉強する?テキストで独学?通信講座?スクール通学?」について書きたいと思います。
今回も、読んでくださりありがとうございました!