ふらりと地元、群馬県前橋市のまちなかに行ってみたら、素敵な和菓子屋さんがありました(*^^*)
地元タウン誌にも出ていた、「なか又」という和菓子屋さんです。
我が町前橋の中心街も、地方都市によくあるようなシャッター街。。
そんな中にひときわ目立つお洒落なレンガの建物と、オープンな店構え。
ここだけ、どこかの雑誌から抜け出てきたようで、吸い寄せられて行ってしまいましたよ♪
そうしたら、可愛らしい和菓子がずらり！
思わず、おやつにどら焼きを買ってしまいました（笑）
この和菓子屋さん「なか又」は、実は、前橋の都市魅力アッププロジェクト「めぶく。」発だそうです！
【なか又】のどら焼きはどうして「わぬき」というの？
店頭にズラリと並んでいるのは、可愛らしい凝ったどら焼きたち。
InstagramやTwitterにも、こんな素敵などら焼きが沢山投稿されています！
フードファイター石関由梨さんもTweet！
懐かしいなぁと思いながら
前橋中央通り商店街を
散策してたら可愛いどら焼きを見つけたよ( •⌄• )
前橋「なか又」ここまだ新しいお店みたい
お洒落な和菓子屋さん✨ pic.twitter.com/Wux8uA17f3— ゆりもり*石関友梨 (@Maetelyuri) 2019年2月18日
私は、初めてだったので基本のどら焼きにしましたが、ふかふかの生地に、ちょうどよい甘さの粒あんが、とっても美味しかったです♪
生地には、地元赤城山麓で育った鶏の卵をふんだんに使っているそうですよ～。
それから、とても大きいのです！直径12㎝くらいはあるかな～。ボリュームたっぷりで、190円！大満足のおやつになりました(*^^*)
「なか又」では、どら焼きを「わぬき」と言います。
何故「わぬき」か？というと、これは、前橋市の市章に由来します。
前橋の市章は、超シンプル。だって、ただの、〇 なんだもの（笑）
これね。この「前橋市」の上の〇。
ただのマルじゃなくて、「前橋の市章」なのですよ(^_^;)
誰でも書ける！こんなふうにね♪
マル書きゃいいんだから～(*´▽｀*)
いやこれ、子供の頃は、ただのマルだと思っていましたよ。
市の大会とか、出るじゃないですか？その時に、日の丸と並んで、なんか「〇」が描かれた旗がはためいているな～とは思いましたが、それが、まさか、「市章」とは思いませんでした（笑）
大きくなって（いや、大きくなっても私は144㎝しかありませんけど）、それが「市章」と知ったときは、愕然としましたよ。
なんて、手抜き。。。とね。。(^o^)丿
しかし、このシンプル極まりない「〇」の市章にも、他の市の市章にあるように、ちゃんとした由来があります。
前橋市の市章は、前橋の旧藩主だった松平氏の馬印「輪貫（わぬき）」からとったもので、明治42年に制定されました。
輪の大きさは、外円と内円の半径の比を1対0.73と定められています。
（前橋市ホームページより）
なるほど！藩主の馬印（うまじるし）だったのですね！
しかも、外円と内円の半径の比も、きっちりと決められています！
と由来はわかりましたが、やっぱりシンプル（笑）
馬印は、戦国時代の戦場において、武将が己の所在を明示するため馬側や本陣で長柄の先に付けた印のこと。
ってことは、戦国の世から前橋の旗はシンプルだったんですな～(*^^*)
というわけで。
「なか又」さんのどら焼きは、前橋の歴史的な旗から、市章になった「輪貫（わぬき）」に由来して「わぬき」というのです。
「なか又」さんの志は、前橋を象徴するお菓子屋さんになりたいという想い。
そんなに「前橋」にこだわる「なか又」さん。
では、いったい、このシャッター街前橋の中央通りに突如、雑誌から抜け出てきたような素敵なお店「なか又」さんそのものは、どんなお店なのでしょうか。
【なか又】の由来は？どんなお店なの？
「なか又」は、前橋市肝いりの都市再生プロジェクト「前橋ビジョン『めぶく。』」の一環で始まったお店です。
前橋って、新幹線も停まらないし、目立つことがあんまりなくて、ここに県庁がなければ、何にもなくなるんじゃないか、っていうほど存在感の薄い市です（苦笑）
でも実は、日本中の方々に知られた企業の起業家さんを輩出しているところでもあります。
眼鏡の「JINS」、家電大手の「ヤマダ電機」、サッポロ一番の「サンヨー食品」、ペヤングソース焼きそばの「マルカ食品」、カラオケ「まねきねこ」の「コシダカ」、スバルディーラー等の「富士オート」、などなど。。
そんな前橋出身の起業家の一人、JINSの田中仁社長は「前橋ビジョン『めぶく。』」を中心となって進めていらっしゃいます。
そして、「なか又」は、JINSと、JINSのロゴ制作などを手掛けるデザイン会社「ナニラニ」のコラボ企画。
「なか又」の店主、榊原慎也さんは「ナニラニ」の社員として社内転職の形で、「なか又前橋店」を開いたのだというのです！
しかも、愛知の老舗和菓子店で1年も修行をして。
なぜ「和菓子」?
なぜ「愛知」？
疑問がいっぱいですね♪
「なか又」さんのホームページを見てみましょう。
次の100年に向けて、歩み始めます。
実は、なか又の歴史は江戸時代後期にまで遡ります。
東海道唯一の海路であり、代々尾張藩の御用達の魚問屋が集っていた宮宿。
そこで海運業の家系であった村瀬喜左衛門の孫・又三郎が、1913年（大正2年）に鮮魚仲買「魚又」を創業したのが始まりです。
その後、水産練製品の製造を始め「なか又」に屋号を変更。「食膳の味覚に貢献する」という理念のもと、四代に渡り中部地方や東京で親しまれてきました。
21世紀に入り創業100年を目の前に、惜しまれつつも一旦幕をおろしますが、五代目当主の想いから、別業態へのリブランディングを決意。
デザインコンサルティングファームnanilaniによって、商品企画からサービス設計まで事業全体を一新し、2018年、新たなブランドへと生まれ変わりました。
なるほど。長い歴史がある老舗和菓子屋さんが、場所とブランディングを変えて、前橋の地で再度息を吹き返したのですね！
前橋のご出身で、いま東京で活躍中のJINS田中仁社長が、東京でコラボして前橋を盛り上げる♪
地元前橋にいる私たちも、がんばりたいですね～(*^^*)
【なか又】のお店情報！どこにあるの？お値段は？駐車場はある？
「なか又」は、群馬県前橋市の中心街にあります。前橋テルサ側から中央アーケードに入った角です。
「わぬき」は、190円～。
どら焼きの域を超えた芸術みたいに凝った「わぬき」は650円のものも！
「わぬき」の他、「わもち」という餅粉をつかったお饅頭、「しずく」というわらび餅、「よぞら」というあんみつ風羊羹、「こたね」という豆菓子も美味しそうです♪
前橋にお越しの際は、ぜひ足をお運びくださいね！
地元前橋の皆さんも、近いうちに行ってみてくださいね♪
【なか又】
住所： 〒371-0022 群馬県前橋市千代田町 2-7-21
電話： 027-896-9359
メール： hello@nkmt.jp
営業時間： 11:00〜20:00（菓子終わり次第終了）
休店日： 月曜・隔週火曜日
ウェブサイト： http://nkmt.jp/
Instagram： https://www.instagram.com/nakamata.jp/
※前橋テルサ側から中央アーケードに入る角です。
