スパイスの魅力にドはまり中(*´ω`*) 通勤の友に読んでいるのが、この本。
「はじめてのスパイス便利帖」。680円。
スパイスの世界史から、スパイス全般の効能や注意点、基本のスパイス44種類の詳細解説、世界の代表的なミックススパイス17種類、それからスパイスに必要な道具の説明、最終章ではスパイスを使った世界の料理レシピ21種類まで!!
全カラー印刷、豊富な写真。主要スパイスは見開きページを使って歴史や概要、特徴、効能、料理の使い方やその他の利用方法が書かれていて、一つのスパイスを読むだけでも、ものすごい充実感。
それでいて、価格680円は、圧倒的なコストパフォーマンス。スパイスの本を探しに行った紀伊國屋前橋店のスパイス本コーナーでは、1,600円位する本が主流で、あとは大型の「これ一冊でプロまで対応OK」な辞典系の本がいくつか。そんな中で群を抜いて安かったので、もう一冊お目当ての本と一緒についで買いしちゃったというのが実のところ(*^^*)
しかし、この「ついで買い」は大正解でした。
紹介されているレシピの中には、何かの本で読んだり聞いたことはあったけれど、作ったことも食べたこともない、という憧れのレシピまであったりして。
そのひとつが、「エッグノック」。
子どもの頃大好きだった、ローラ・インガルス・ワイルダー著「大草原の小さな家」シリーズの本に出てきたのです。
ちょっと脱線しますが、「大草原の小さな家」シリーズのことを。このタイトルは、日本ではアメリカで放送されたテレビドラマが輸入されて放映されていたので、そちらをご存知の方が多いのではと思います。
でも、あのドラマには原作があります。ローラ一家が、アメリカのウィスコンシン州にあった「大きな森」から幌馬車に乗って西を目指し、サウス・ダコタ州の家に落ち着き、ローラがドラマにもでてきたアルマンゾという青年と結婚して歩み出していくまでを描いた、アメリカの西部開拓時代の一家と少女の成長をとらえた、全9冊の壮大な物語。
物語としても面白いのですが、当時の食べ物や生活習慣、洋服の話や家事等が、ローラの目を通して生き生きと描かれています。たぶん、全てを自分達で調達しなければならなかった開拓者にとって、食べる楽しみは格別のもの。わずかな材料から、毎日の家族の食事を作る母さんの魔法のようなお料理を小さなローラはよく覚えていて、お話の中にちりばめているのです。
バニティケーキ、ランバージャック、ジンジャーブレッド、ミンスミート、クラムチャウダー、カッテージチーズ、あとなんだろう??1980年代の群馬で小学生だった私には、見たことも聞いたこともないお料理ばっかり。どんな料理なんだろう?美味しいのかな?作ってみたいな。食べてみたいな。そんな風に思って、繰り返し本を読んでいました。
「エッグノック」が出てきたのは、シリーズの中でも一つだけある、ローラの夫アルマンゾがニューヨーク郊外の農場で過ごした少年時代を描いた「農場の少年」の中で。干し草作りをする忙しい暑い日に、作業の合間の休憩時間に、母さんが冷たいエッグノックを作ってくれて、みんなで飲むのです。
どうも、牛乳に卵と生クリームを入れて作る甘いデザートみたいな飲み物で、これに、スパイス「ナツメグ」を入れるようなのです。どんな味なんだろうな~~?とナツメグなんて見たことも聞いたこともなかった1980年代の群馬の少女mizuettyは、そういうふうに想像するだけで大人になったのでした(^o^)丿
しかし、人間の記憶の引き出しと言うのは面白いものですね。すっかり忘れていた、エッグノックへの憧れみたいなものが、今回読んでいる「はじめてのスパイス便利帖」の中で、レシピとして紹介されているのを見た途端に、さっきまで書いた「大草原の小さな家」シリーズのことや夢中になって読んでいた子どもの頃のワクワクする気持ちまで思い出すんだから(*^^*)
というわけで。エッグノック。「はじめてのスパイス便利帖」の中では、温かい飲み物のレシピで載っています。どうも、もともとはイギリスでミルク酒として飲まれていたものが、アメリカへ渡って冷たい飲み物としても飲まれるようになったようです。「農場の少年」に出てきたのは、そのアメリカ版なのでしょう。使われるスパイスは、ナツメッグ、シナモン、クローブ、バニラ。時期的にも、クリスマスや新年に欠かせない飲み物だそうなので、今、作ってみるのにいいかも♬ 近々、チャレンジしてみようっと。
エッグノック以外にも、トムヤムクン、かぼちゃスープ、ジンジャークッキー、オレンジマーマレード、スパイスティや、ホットマサラチャイなどなど、え?それってそのスパイスで作れるんだ!っていう発見のあるレシピが満載。スパイスの説明は、読むだけでも面白いので、ご興味のある方、ぜひ、読んでみてくださいね。
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