2018年春の選抜甲子園大会真っ最中の2018年3月24日、40年前に群馬県からダブルで選抜甲子園大会に出場した、県立前橋高校と県立桐生高校当時の選手の皆さん達による40周年記念試合を観戦にいきました。
会場は、前橋高校グラウンド。野球場じゃなくて、高校のグラウンドという所が、いいですね♬
当時、県内でも伝統ある進学校の前橋高校と桐生高校が揃って選抜甲子園大会に出場ということだけでも大ニュースだったようですが、甲子園では、前橋高校は松本稔投手が球史に残る完全試合を達成。桐生高校は、阿久沢毅選手が王貞治さん以来の2試合連続本塁打を放ち、こちらも球史に残る活躍を見せ、4強入り。
当時まだ小さな子供だった私には記憶がないのですが、県内は両校の活躍に沸きに沸いたそうです。高校野球って、今も昔も、ロマンですね。
そうして、そのロマンたっぷりな春から40年。
実際に、甲子園の春大会会期中に、40年前の高校球児たちが再度集結して試合をするなんて、粋な企画じゃな~い~!?
しかしね、40年前の高校生ですから、皆さん、そういうお年です(^^♪
ピッチングはさすがだし、打球もなかなか鋭かったりするけれど、塁の間は無理して走り過ぎず。。みたいなところが、とってもチャーミング。
私は前橋の人間なので、前橋高校(通称、前高【まえたか】)を応援していましたが、両校とも、スポーツマンシップにあふれた試合運びで、お互いに楽しんでいる様子が気持ちよかったです。
また、試合内容だけでなく、サポートする方々も楽しんでいた様子を観て、楽しくなりましたよ。桐生高校(通称、桐高【きりたか】)は、応援団の皆さんがスーツ姿で熱い応援。
前橋高校も、応援団の皆さんが観客の皆さんをまとめて応援。私も、「かっとばせー、まーつもと!」とか、一緒に叫びましたよ(*^^*)
スコアリングや塁審は、現役の前高野球部の皆さん。往年の高校球児をサポートする現役高校生の姿が清々しかった(*’▽’)
当時、桐生高校は、名監督稲川東一郎氏が率いる強豪校で、春の選抜で4強入りした後、夏の大会にも出場しているとのこと。前橋高校は、そんな桐生高校に勝ったことがないそうで、この試合ではなんとしても勝ちたいと思っていたんですって。
記念試合だから勝ち負けは関係ないや、と思いながら観ていても、やはり応援しているチームが勝っていれば嬉しいし、負けてくると焦る(^▽^;)
最初優勢で、8対3で迎えた6回表。このまま行け~!と思いきや、桐生に一気に5点の追加点を奪われ、8対8の同点になってしまいました。
試合は7回まで。もう、一歩も譲れません。こうなってくると、両校とも本当に本気です(*^^*) ファインプレーも飛び出し、6回裏で前橋が2点を追加。最終回の7回表、桐生の攻撃を無得点に抑えた前橋が勝ったのでした。
試合終了後のスコアボードで、現役高校生もリラックス(*^^*)
前橋高校は、打倒桐生高校という積年の思いを果たしたのですね。試合後に握手を交わす両チームの姿に、現役高校生とは違う清々しさを感じました。
選手の皆さんは、40周年という節目の大会に、沢山の想いが去来したんじゃないかな、と想像しました。夢中になって白いボールを追いかけた子どもの頃、高校生の頃、その後、駆け抜けてきた40年。
当時、前高の投手として活躍した松本選手と、桐高で2試合連続本塁打を放った阿久沢選手は、現在ではお二人とも県内の公立高校で野球部の監督を務めていらっしゃるとのこと。高校時代から、ライバルであり、仲間であり、なんだか素敵な関係ですね。監督として対戦することもあるのでしょう。その度に、高校時代の熱い思いが蘇ったりするのでしょうか。豊かな人生ですね♬
私が高校を卒業してから40年を迎えるまでは、もう少しあるけれど。私も、いずれ40年を迎えるでしょう。そんなときに、どんな日々を送っているかな。そんな風に思えたのも、人生のちょっと先輩方の記念試合を観戦させていただいたおかげ(*^^*)
試合後に覗いたベンチのホワイトボードには、配置が描かれていましたよ。野球の球が当たってボコボコになったホワイトボード。現役の選手たちの名前のマグネットと、往年の選手たちの配置図。
素敵な試合、ありがとうございました。